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過去に同人ゲームサークル帰りの会2さんで、シナリオを担当させてもらったフリーロリ百合作品「アンビバレンツ」の続編です。

title_20140525155600fcd.jpg  

数年前の作品なので一度、添削再構成したものとなります。

あのことを思い出すだけで顔は真っ赤に火照り、ソワソワと落ち着きをなくしてしまう。
同じクラブに所属する後輩の女の子との秘め事……。
この娘はどう思っているのだろうか?
放課後に毎日のように顔を合わせているが彼女は少しも気にした様子を見せない。
話の端にも出ず、まるで最初から何もなかったかのように振舞っている。

「……どうしました、弥生さん?」

視線に気づき、読んでいた本から視線を上げる。

「い、いえ……なんでもありませんよっ!!」

考えてことを悟られまいと大げさに否定してみせた。
彼女は私の心を読んでいるかのようで油断ならないのだ。
本当に超能力者ではないかと疑ってしまうほどにピタリと考えを言い当ててくる…。
千尋ちゃん曰く、私は思ったことが表情に出て非常にわかりやすいそうだ。

「…………ふぅん……」

「………(ドキドキ)」

ここは「将棋部」改め「性戯部」の部室。
性戯部は部員不足で廃部になってしまった部室を千尋ちゃんが勝手に占有し作ったクラブで
活動内容は……その……名前が示すようなことをする「らしい」。
らしいというのは、この部が発足して未だに何もしてなく実態がわからないせいだ。
この2週間あまり、2人で集まってすることといえば、
詰め将棋やトランプ、思い思いの本を持ち寄っての読書会。
私が想像していたものとは程遠く、正直に言えば拍子抜けしている。

「日も暮れてきましたし、帰りましょうか」

「あ……はい……」

年下の部長の一言で本日の活動は終了となる。
今日も特に何をするわけでもなく終わってしまった。
座談会以外で使われるときは本当にくるんだろうか?
いや、心の中ではきてほしいと望んでいるのだ。
あの体験で私の中にもう一人の私がいると知ってしまったんだから。
……自分自身で朝倉弥生はエッチな女の子だと認めてしまっているようで恥ずかしい……。

「弥生さん、なにぼーっとしてるんですか?置いていきますよ?」

千尋ちゃんの声で我に返る。
わずかな間だと思っていたが彼女が帰り支度を済ませてしまうほど惚けていらしい。

「あ…待ってください!!」

私は慌てて広げていた宿題のノートをランドセルに詰めこみ、小走りに駆け寄る。
と、そこまではよかったのだが急ぐにつまづき、バランスを崩してしまった。

「あっ…」

そうだ、私はこういうときにはよく転ぶんだった……そんな自分のドジを思い出したがもう遅い。
スローモーションのようにゆっくりと周りの風景が流れ、つま先が地面から離れる。
地面が迫る恐怖に目を瞑り、一瞬後に襲うであろう全身の痛みに備え、歯を食いしばる。

「…………あれ…?」

だが、伝わってきたのはおなかのあたりを
ぎゅっと締め付けるような強い力と柔らかい衣類の質感。
ゆっくりと目を開けるとそこに見えたのは栗色の短かめに切りそろえた髪と小さな背中だった。

「そんなに焦らなくてもいいですよ、弥生さん」

「…あ…ありがとうございます……」

密着した身体からほのかに香る甘いミルクのような身体の匂いと汗の匂い。
それはまるで電気のように私の中を瞬く間に巡り、身体に熱を帯びさせる。

じわっ……

(あ…や……やだっ……)

大事な部分を包む生地に生暖かい感触が広がる。
それがなんなのかすぐに理解し、慌てて千尋ちゃんに背を向けた。
彼女に見えないように、ズボンの前を開け、ゆっくりと手を差し込む。

(うぅ……やっぱり、パンツにシミが出来ちゃってる……。
 ズボンにまで染みちゃってるよ……慣れない格好なんかしなければよかったなぁ…)

服を選んだ今朝の自分を責めながら、ズボンを調える。
もじもじと紛らわすように脚をすり合わせてみるが、それで湿った衣類の不快感が消えるわけもなく、恥ずかしさが増すばかりでしかなかった。

(えっちな気持ちになってパンツを汚したなんて知れたらまたバカにされちゃうよ……なんとか隠し通さないと……)

「……もしかして、どこか痛めたんですか?保健室に……」

「なっ…な、なんでもないでしゅよ!さあ、早く帰りましょう!!」

怪訝そうな顔の千尋ちゃんを急かすと、私達は部室をあとにした。

第二話に続く
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2014.05.25 Sun l アンビバレンツ・リプレイ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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