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 思いつきで作った女児がおしっこを我慢したりおもらししたりするだけの作品の三話目になります。
 前回から随分と期間が開いてしまい、申し訳ありません。

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 扉一枚、すりガラス一枚を隔てた教室からはチョークが黒板を走る打音や生徒が教科書を朗読する声が聞こえる。そんなBGMを耳にしながら、私達は目的の場所に辿り着いた。

「着いたよ……」
  
 呼吸を乱した青い顔で入り口の先に並ぶ4つの仕切り扉を見つめる彼女の肩から手を離し、一歩後ろへ下がった。
 綺麗に掃除されているものの、長い間幾人もの少女がそこで行なったことによる臭気は消し去れないのだろう。ツンとした臭いと隅に置かれた芳香剤の香りが混じり合った独特の空気は訪れる者の『あの欲求』をかきたてる。

「……ぅ……ぅん……」

 ドアを開けた向こうには望んでいたものがある……僅かに気を緩めただけで今まで堪えていたものが溢れ出す恐れがあることは本人も十二分にわかっているのだろう。自分に喝を入れるかの如く口元を固く結び、両手はスカートを巻き込むように足の付け根を押さえ込んだまま、フラフラとした足取りで一番手前の個室まで歩き、肩と二の腕を扉に押し当てて開くと個室の中に消えていった。

(後は……大丈夫……よね……?)

 私に出来ることはここまでだ。
 まさか一緒に入って用を足すところまで付き合うわけにもいかない。それに私だって教室での委員長とのやりとりで着ている服を汚してしまったため体裁を整える必要がある。
 そう思った時、事態が一変した。

「あ……ぁっ!だっ、だめっ!!」

 彼女が入っている個室から悲鳴にも似た声と、ぴちゃぴちゃとタイルを叩く水音が耳に届いた。

「……………やっ………あ……あぁぁ………」

 数十秒程続いただろうか。激しく打ちつけられていた音が徐々に途切れがちになり、水滴の落ちる微かなものへと変わっていく。
 水音の止んだトイレに満ちるクラスメイトの嗚咽で私は全てを悟ってしまった。
 衝立に囲われた密室とも呼べる空間で何が起こったかを。

「………新堂さん……?」

 おそるおそる声をかけるも返事はない。

「開ける……からね……」

 私はひとつ大きな深呼吸すると、目の前のベニヤで出来た白い扉に力を込めた。
 鍵の掛かっていないそれは小さな音を立ててゆっくりと開き、暗がりの中で顔をぐしゃぐしゃに濡らし、しゃくりあげている少女を露わにした。

 その場の空気が全て置き換わったのではないかと錯覚するほど濃いアンモニア臭が鼻をつく。
 呼吸すれば刺激でむせかえってしまいそうな中を一歩踏み出すと足元でぱしゃっと水の跳ねる音が響いた。反射的に視線を落とすと、私の上履きの下で薄く色づいた液体が揺らめいている。
 床一面に広がった水たまりを辿ると、私が履いているものと同じつま先の赤い上履き、次いで少し前までは真っ白であっただろうソックスが目に入る。更に、視線を上に移すと膝や太ももには幾筋もの痕跡が確認でき、ぎゅっと握りしめたスカートの裾や指の間からはポタポタと吸水しきれなかった雫が滴り落ちていた。

 第四話に続く
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2016.11.17 Thu l 少女はそれを我慢できない l コメント (0) トラックバック (0) l top

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